「ゲド戦記」試写会 感想あれこれ [ジブリ]
このブログは「BLOOD+」メインなのですが、幸運にも「ゲド戦記」の試写会が当選して、ひと足お先に観てきましたので、今回はその感想あれこれを。
まず何といっても音楽が美しかった。挿入歌「テルーの唄」(CMで流れているあの「心を何にたとえよう」という歌です)が、心に切なくしみいってきて、すっかりはまってしまいました。
そして今回は今までにないキャラクター設定でした。今までジブリアニメのヒーローといえば、「もののけ姫」のアシタカのように、顔よし性格よし、非のうちどころのないようなキャラでした。
が、「ゲド戦記」の主人公アレンは(顔はもちろんいいです・・・笑)、心に闇を持っている。優しさも持つ反面、今風に言えばキレやすい少年。時に自分でもどうしようもないくらい凶暴さにさいなまれてしまいます。
そしてヒロインであるテルーという少女も、親に虐待されて捨てられたという過去を持ち、その傷(身も心も)のせいで、すっかり人間嫌いになっている。
そのふたりが少しずつ心通わせ、やがては悪と・・・言い換えれば自分自身の心の闇と対決していく・・・。
舞台はファンタジーの形を取りながら、その視点は私たちの現代社会そのもの。「人間の頭が変になっている」という挑発的な、でも私たちには否定しきれないキャッチコピー。テーマは「この時代を、まっとうに生きる」ことの意味を問いかけているといいます。
本当の名前を知られると支配されてしまう、というのもおもしろい設定でした。そういえば「千と千尋」でも名前はとても重要視されてました。
「ゲド戦記」というタイトルのわりには、大賢人ゲドはクライマックスではあまり活躍しませんでしたね~(笑)。あとは若い者にまかせて楽隠居・・・といった風情。その分アレンとテルーが、がんばりました!
テルーの正体(?)は、あらびっくり。でもここで書くとネタばれになってしまうので、伏せておきますね。7/29より東宝系でロードショー。一見の価値ありです。
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